犬のストレスを考える事も必要

家族旅行に行く間、愛犬をペットホテルで預かってもらう事にしたんです。
初めての事なので、とりあえず空港の近くがいいと思ったんです。評判も悪くはなかったですし、説明を聞いても安心できると感じました。

狂犬病予防摂取と混合ワクチン接種の証明書も準備して、受付で帰ってくる日にちなどを伝えました。寂しそうな鳴き声に後ろ髪を引かれる思いで、私達は出発したんです。
そして、3日後に無事に旅行から戻ってきた私達は、愛犬の変化に驚きました。どちらかというと、感情表現が豊かな子だったのにすっかりショボンとして、声をかけてもほとんど反応がないんです。

受付の人によると、かなりストレスを感じていたらしく夜鳴きもすごかったとか。
「犬は、なぜ飼い主と離れたのか理由がわからないためストレスを感じやすい」
そう言われて、ハッとしました。そして、他の犬は普段使っている毛布やオモチャを持参してくるそうなんです。
私達は、預ける事に夢中で最小限のものしか持っていきませんでした。
それに、普段から他の犬と接する事がなかった愛犬は他の犬の鳴き声や匂いにもかなり敏感だったようなんです。

自宅に連れ帰っても、しばらくは元気がなくいつも部屋の隅にいるようになりました。家族が交代で側にいるようにしていたら、次第に元気を取り戻しホッとしました。
ですが、反省点は多々ありました。旅行に行くのは、いわば人間の都合です。犬にとっては、なぜ預けられるのか理由がわからずパニックになった事でしょう。そして、普段から他の犬と極力接して来なかった事も反省です。

それからは、できるだけドッグランに連れて行く事にしました。様々な犬種がいて、最初はおっかなびっくりでしたが、次第に慣れて一緒に遊ぶようになったんです。
そして、翌年の家族旅行ではいつも使っている毛布とオモチャを持っていきました。
数日後に迎えに行くと、最初の時とは違い、元気よく私達を出迎えてくれる愛犬がいました。